重症アトピーをマシにしてくれた皮膚科医さんから教わった塗り薬の使い方~前篇~

アトピー

つい数ヶ月前、土曜の朝に皮膚科にいくとものすごい混んでいて1時間待ちでした(:_;)

けっこうアトピー患者っているんだなとしみじみ・・・。

 

自分は18歳の終わりあたりにアトピーが発症して現在に至ります。今は2ヶ月に1回ペースで皮膚科に薬をもらいに行くくらいですが、ちょうど5年前の二十歳のころは寝たきりでご飯も食べられなくて、最終的に救急車を呼んだくらいひどい状態でした。

 

「君のアトピーは治らない。一生付き合っていくものだから」

 

一番重症だった時にお医者さんに言われた言葉ですね。忘れられないです。
救急車を呼んだのはこのちょうど1週間後の話でした。

 

 

 

その後病院を変えて丁寧な処方をしていただき、今では寝る前に薬を軽く塗るぐらいにまでなりました。近づいたら「アトピーかな?」とわかるくらい。

今では塗り薬を5日ぐらいさぼると荒れて慌てて毎日ちゃんと塗って・・・みたいな平和な日々です(これはよくない)

 

たしかにアトピーは完治は難しいかもしれませんが、

一生痒くて痛くて病み続ける状態はおかしい!

 

お医者さんのいうことや出す薬が信じられないという理由で脱ステを試みたこともありました。

結果、痛みで死ぬかと思いました。

 

結局、その後行った皮膚科の先生ができる先生で、薬の塗り方使い方を教えてくださり、生活できるレベルへと回復していきました。それが大学生のとき。

社会人になりいろんな皮膚科に行って先生に聞いたり自分で試すうちにそれなりに薬についてわかってきました。

 

『これが正解』というのはなかなか難しいですが、『これは間違い!』というのは確実にあります、アトピー治療って

 

今回はそのアトピー治療で処方される塗り薬の使い方や使用感について説明していきます。

 

※自分は当然お医者さんじゃないので薬の科学的根拠などは説明できません。あくまで経験則と使用感についてになります。

 

 

 

塗り薬の使い方

ステロイド軟膏

副作用がある等懸念されていますが、やっぱり効き目は抜群のステロイド。

基本ひどくなったらこれを塗る、という認識でよいと思います。

 

 

ステロイド軟膏の種別

ステロイドと言っても種別や強さがいろいろあります。

参考に、自分が過去処方されたものは

リンデロンDP、アンテベート、フルメタ、ボアラ、キンダベート、ロコイド、アルメタ

になります。(効果の強い順)

 

リンデロンDPとアルメタでそんなに差があるかですが、個人的にはあんまりわかりませんでした。

 

 

こういうところに使いましょう

・赤く腫れたり荒れている場所

・カサカサしている場所

・湿疹ができている場所

 

「湿疹できてたけど最近枯れてきてカサカサになってきたから大丈夫かな~」って場所にもちゃんと塗りましょう。カサカサも立派なお肌の異常です。

カサカサがなくなってようやく”表面上は治っている”という状態です。

 

 

こういうところには使っちゃダメ!

・重症すぎて傷口が開いている場所
あまりにもひどい箇所に薬を塗るとステロイドとか関係なく染みて大変です。全身のあらゆる場所がそんな状態の場合は、抗ヒスタミン剤や内服ステロイドを処方して「痛くて動けないような状態」を解消するとことから始めたほうがよいです。
自分の場合も、良くしてくれた先生が最初に処方した抗ヒスタミン剤は『1日3回3錠ずつ』でした。

 

・汁が出ている箇所

汁が出ている箇所も何を塗っても効果がないどころか、染みたり膿んだりで大変です。これも同じく抗ヒスタミン剤や内服ステロイド、それか後述するテラ・コートリル軟膏で対処しましょう。

 

 

塗り方

軟膏にしろクリームにしろ、はたまた保湿剤と混ぜているものにしろ、基本的には患部にガッツリ塗ってください。

ステロイドを塗り続けるのはそれはあまりよくないかもしれませんが、中途半端にしか塗らずになかなか治らなくてダラダラ塗り続けるよりは幾分いいです。

 

上述したとおり、カサカサした”治りかけのような場所”にもきちっと塗ってくだいね(*^_^*)

塗るタイミングは、お風呂あがりかつ寝る前がベストです!

 

 

 

プロトピック軟膏

ここ数年でよく出されるようになったという軟膏です。処方される部位は主に顔面のみですが、ステロイドではないのに効能はステロイド並みです。ステロイド特有の副作用もありません。ただし使い方を間違えると大変な目に遭う薬でもあります。

 

 

こういうところに使いましょう

・顔面のカサカサしている場所、していた場所

 

顔面限定ですが、基本的にアトピー肌、アトピー治療中の肌に適しています。

 

 

こういうところには使っちゃダメ!

・顔面の腫れていたり膿んでいたりするところ

基本的に塗って激痛が走る箇所はダメです!

プロトピック軟膏は、傷口に塗ると火照ってとても痛いです。治療どころじゃなくなります。

塗ってダメそうなくらい状態のわるい場所は、ステロイド軟膏をぬってまずプロトピック軟膏を塗れるぐらいまでの状態にまで持っていきましょう(・・;)

 

ちなみに自分は一番ひどいときに毎回顔にプロトピック軟膏が処方されてたまらなくつらかったです(:_;)

薬を塗っても塗らなくてもどんどんひどくなっていく無限地獄に・・・

 

 

塗り方

顔全体にしっかり塗りましょう。塗るタイミングはステロイドと同じで、お風呂あがって寝る前がベストですね。枕にはタオルを敷いたりして毎日替えるようにすれば衛生面も大きく向上します。

もし火照りや激痛が怖い方は、成分が薄まったマイルド版の『小児用』を処方してもらうことをおすすめします。

 

 

 

 

テラ・コートリル軟膏

通称テラコート。膿んでいる箇所、汁がひどい箇所に大きな効果を発揮します。

真っ黄色の軟膏が特徴です。

病院でも処方されます。
むしろ市販されているのを知らなかったです(^_^;)

 

こういうところに使いましょう

・膿んでいる箇所、汁がひどい箇所

 

上述のとおりです。耳たぶの付け根やおでこの生え際なんかよく汁がひどくなりがちかと思います。

こういった場所には効果絶大です。

 

それ以外の箇所は基本的に別の軟膏を使うのがよいかと思います。

 

 

使い方

汁はガーゼ等で拭き取ってから塗ってください。それでも汁が出てくると思いますが拭き取らずに放置で。

寝る前がよいかと思います。

患部の状態がよくなるというより、純粋に汁がでなくなります。そうなればあとはステロイド軟膏等で治しましょう。

 

あと、テラコートが服につくともうほんとに色落ちしません。

黄色に染まります。

なのでお気に入りの服をダメにしないよう、その点は注意願いますm(__)m

 

 

 

 

 

今回は3種類の軟膏について説明しました。

基本的に皮膚科で処方されることが多い薬ですね。

 

 

個人的な意見ですが、ステロイドは基本的にアトピーの症状を抑えるのに有効だと思います。

たしかに副作用もあると思います。脱ステロイドが正しくないかと言われれば、自分もそうとはいえません。

 

しかし、ステロイド含め、正しい容量用法を守っていれば、アトピーはかならずマシにはなると思います。

 

マシになって結果的に減ステ、脱ステが理想形ですね。

 

減ステ脱ステは手段でなく、あくまでアトピー完治までの通過点

と自分は考えています。

 

 

これから乾燥した時期が続きますが、日頃の正しいケアを怠らず過ごしていきたいものです。

(サボらずに毎日ちゃんと塗り薬塗らなきゃ・・・)

 

 

後編は別の塗り薬について説明していきます。

 

この記事が悩んでいるアトピー患者さんの
参考になれば幸いです。

 

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