けものフレンズ2の違和感について考察した

アニメ

今期、けものフレンズ2が始まりましたね。

いろいろあった末の続編です。

9.25けもフレ事件 - ニコニコ大百科

 

揉め事があって、一期の時の監督がけもフレアニメのプロジェクトから外れてしまったんですよね。

一期の途中で爆発的人気が出て、二期も内定していましたが、騒動があったため、監督もかわり「2」といった立ち位置で今期放送が始まりました。

 

1期を見た上で2をみると違和感を感じました。

 

作品そのものは決して悪くないと思うのですが。

むしろあの大炎上状態から比較的早めにこういったものを出せたのはすごいと思います。

本当にすごい炎上だったんだよ!

 

 

今回はその違和感について個人的に考察しました。

この違和感、2話以降に進んでいけばなくなってくのかなー…。

 

 

 

見た感じの違和感

独特のCGアニメは完全再現できず

1期はたつき監督が主にアニメ映像全般を手がけていました。

低予算なのもありましたが、かなり独特なCGが癖になったんですよね。

2はたつき監督が降りたのでやっぱりかなり雰囲気が変わりました。やっぱりここが変わると作品そのものもぜんぜん違うように見えてしまいます。

たつき監督が書いたけもフレの続編が見たかったんや!って人はこの時点で少しきついかもしれません。

 

とはいえかなり似せてる感もあります。

たつき監督は揉め事の末プロジェクトから外れることになったわけだけど、これはこれで大丈夫なのかな、とも思ってしまったりもします。

 

 

 

サーバルちゃんの人、うまくなっちゃったなあ

サーバルちゃんの声を当てている声優さんの尾崎由香さん。1期のときは声優としてまだ出たばかりで、演技に慣れていない感じがありました。

その感じが不思議と作品にマッチしていたんですよね。作中で御本人も成長していったのか、どんどん魂が吹き込まれていって、最終回付近になればもうサーバルちゃんの声はこの人じゃないとありえないってぐらいにまで思いました。

最終回付近、尾崎さん自身も脚本をみて本気で感動して泣いたりした上で、役に臨んでたそうです。そりゃ魂吹き込まれるわ…。

 

 

今回の2は尾崎さんもあれからいくつか役を経験した上で望んでいるので、声優としてかなり上達しています。なので当時のあの感じもなくなっちゃいました。仕方ないことなんですけどね。

 

尾崎さんは役に魂を吹き込むことが本当に長けている人だと思います。アニマエールのこはねちゃんも本当にキャラと声がマッチしてる感がすごかったなあ。

 

尾崎さんは1期のサーバルちゃんとすごいマッチしててどうしてもそのイメージもあって…。

2のサーバルちゃんにもそのうち慣れていくとは思いますが、やっぱり所見の違和感はどうしても感じてしまいました。

 

 

 

 

脚本・構成の違和感

全体的にテンポが良すぎた

1期と比べてテンポがよすぎましたね。ポンポンと話が進んでいきます。

のんびりしていないです。

よく言えば無駄がない。ただ、ゆとりがないとも言えます。

 

作品的には本来よいことなんですが、元々の一期ののんびり目のペースと比べてしまうとやっぱり違和感を感じます。

 

 

 

フレンズによって得意なことは違うから、の世界観が消えた

一期のけものフレンズで大好きだったのが、『フレンズによって得意なことが違うから』という世界観。これ、元々サーバルちゃんが一期の1話で言ったセリフです。

このセリフが本当に大好きですごい心の支えになったんですよね、当時見ていて。

 

人間社会って何かと優劣をつけてくるじゃないですか。

その優劣に理不尽を感じたりストレスを受けたり。

気の弱そうな人やちょっと変わった人を一つのものさしだけで測って『無能』ってレッテル貼ったり。それで受けたストレスを解消したりするじゃないですか。『無能』をサンドバッグにして。

 

けものフレンズはみんなの能力を認めあって、助け合うんですよ。

お世辞じゃない、本当に心からお互いを尊重してね。

ちょっとした困り事があっても、それぞれのフレンズが得意なことを武器に協力して問題解決してみんな笑顔になるんですよね。最終話なんかそれが最高に組み合わさったし、他のフレンズが得意なことを自分たちが真似してみるってことなんかもしたりで、ほんとものすごい感動したんだよ。

 

お互いを敬い思う気持ちでみんな楽しく行きていけるんだよ。サバンナに弱肉強食はあろうとさばんなちほーにはそんなもんなかったんだ。

 

そんなこんなで2の1話。キャラ全体、特にサーバルちゃんからそのような感じが見受けられませんでした。なんか案外ドライな感じ?

これも話数を経るごとに「そうでもないか」ってなるのかな。

いろんなフレンズがいたけど、サーバルちゃん、「○○ってね! すごいんだよ!」とか特に言わなかったんだよな。少し気になりました。

 

 

 

一期と妙につながってしまったストーリーと忘れられたかばんちゃん

作品をみていると、2は一期けもフレから少し経ったあとの時系列にあることがわかります。

サーバルちゃんは昔ヒトと一緒に冒険していたけどそのことは忘れちゃった、という設定になっています。

かばんちゃんは一期のたつき監督のオリキャラなんで出せないんですよね。でもしっかりと全身のシルエットは出てきました。それくらいならいいってことになったんでしょうか。

 

もう無理のはわかっているけど、一期最終回からの続きが見たかった。でもそれをたつき監督抜きでやられても反感を買うにちがいないです。

なので今回の時系列はかなり妥当なところに落としてきた結果だと思います。

 

でもあの一期と結局つながりがある上、サーバルちゃんがかばんちゃんを忘れてしまっているという設定が悲しかった。そうせざるを得ないとはいえ。

あの二人が知らないところで別れてしまっているということがもやもやしてしまいました。

かばんちゃんはもうずっと出せないのかな。忘れられたままで二人で仲良くする姿はもう見られないのでしょうか。

 

 

 

やさしくたのしい、けどどこか儚いあの雰囲気もなくなった

けもフレ一期、見てるとすごい心が癒やされたり楽しくなったりしたわけですが、どこか儚くて不安な雰囲気があったんです。セルリアンのことはもちろん、廃墟状態の遊園地であるさばんなちほーのことも。

ED曲がすごいいい味出してたんですよね。どこか悲しげな曲調で、映像が廃墟の遊園地を映しているものだったんですが。(動画は公式PVでけもフレED映像ではないです)

みゆはん「ぼくのフレンド」-TVサイズ-(TVアニメ『けものフレンズ』EDテーマ) MV

 

この儚げで不安な感じは終盤ついに吹き上がります。

10話11話あたりはかなりシリアスで、かなり不安ではらはらしながら見ていました。

毎日けもフレの続きが気になって仕方ない時期がありました。社会人のおっさんでさえも。

 

一期はこの儚げな感じを1話からずっと若干におわせていたんです。それが本当にすごい。

 

2はそのような雰囲気もあんまり感じませんでした。ヒトがでてきてフレンズが出てきてセルリアンが出てきて倒して、一緒に次行きましょう、って感じで…。

全く不安な感じもなく淡々と終わったのがちょっと残念でした。

 

 

 

 

以上が、自分がけもフレ2をみて感じた違和感についての考察です。

正直、しょうがない部分も多いのはわかっています。

 

でもストーリー上でなんとかなるかもしれないものもあるかもしれない。それでもって、一期超えだって全然有り得る話。

 

自分の覚えてる限りだと一期の1話のときもあんまり評判よくなかったし、視聴者も(困惑)って感じだったんですよね。

実はけもフレ一期もリアタイで見てたけど、「『12歳』と同じくらい他に見てる人いなさそうで語り合えなさそうなアニメやなー」と当初は思っていました…。

 

 

どうしても違和感は感じたけど、まだこれから見ていって大ハマリするかもしれない。そう思って2話を楽しみにしています。

 

でも……

 

サーバルちゃんとかばんちゃんのお話もみたいなあ゚(´ . .̫ . `)

 

 

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