この記事を書いている今現在は2月下旬です。受験も終盤戦になって参りましたね。
私立大学だともう大学進学が決まっている人もいるかと思います。国公立や私立後期の人はあとちょっと。がんばって!
今回は大学生のパソコンの選びについてです。
一般論だけで選ぶと大学生のパソコン選びは失敗してしまいます。
そういった状況をたくさん見てきました。というか自分も失敗しました…。
今回のパソコン選びについては、工学部や理学部あたりの理系学生を対象にしています。
しかし、管理人が理系出身で文系の大学生の授業模様等がどんな感じかわからないので、今回の記事は一応理系大学生向けということにしていますが、おそらく文系も選定基準は理系とそんなに変わらないと思います。
そもそも買うべきか、買うとしたら時期はいつか、どこで買うべきか、スペックは何を重視すべきか、Microsoft Officeなどのオフィスソフトやウイルス対策ソフトは必要か。
そういったことを書いていきます。
2019年2月時点で自分が選ぶオススメPCも下の方に乗せていますので、『なんでもいいからとりあえずオススメを教えてくれ』って方は下の方までスクロールを。
大学生はそもそもパソコンを買うべきか
パソコン自体は必要だけど、ノートである理由はないかも
『大学生がパソコンを買う』となればノートパソコンのイメージがありますが、持ち運ぶ必要性がなければノートパソコンにこだわる必要はないかもしれません。
据え置きのデスクトップパソコンだと
・ノートよりコスパがよい
・カスタマイズしやすい
・故障時にパーツ交換だけで修理
等など、持ち運びができないだけで基本的にこちらを選ぶことをおすすめします。
レポート課題やパワポで使うだけなら全然デスクトップでいいと思います。
自分も当時、親がノートパソコンを買ってくれたのですが、そのノートパソコンを大学生活の中で持ち運ぶことは一切ありませんでした。
ノーパソ必須の学部学科は当然あると思うので、そこはきっちり調べた上で判断を。
フィールドワークとかがあると必須になるかな。
大学に置いているパソコンも利用しよう
大体の大学でパソコンを自由に使える部屋があると思います。
大学内に情報系の学部学科があればほぼ確実です。実習で確実にパソコン室が必要になるので。
パソコン室のキャパや空き状況によっては、レポートや課題の作成はここのパソコン室だけで十分だったりします。友達と相談しながら課題にも打ち込めますし。
入学届を出すときとかにパソコンが置いてそうな部屋のキャパを見ておくのもよいかと思います。
当然、使える日や時間帯に制限もあるかもしれませんのでそこも念入りに調べておく必要がありますが。
スマホやタブレットで代用は限界がある
最近だとスマホやタブレットのスペックが高くなってきて、パソコン買わなくてもこれで代用できるのじゃない? と思っている方もいるかもしれません。
しかし、『ZIPファイルが解凍できない』『タイピングできないのがきつい』など、レポート課題の作成には不向きだったりします。
タブレットで使うBluetoothキーボードも使いにくかったり、そもそもAndroidやiOSがキーボード操作に向いていなかったりするんですよね。
OSがWindowsのタブレットPCも安いものはパソコンと同様に使えなかったり、高いタブレットだとノートPCの方が高コスパだったりします。
液晶がタッチのノートPCもありますが、あれはタブレットと別のものと考えたほうがよいかもしれません。画面とキーボードの切り離しができませんし。
あれも大学生活で使うにはそんなにいらないかも。レポート書いたりスライド作るのにタッチ液晶を使うことってそんなにないと思います。
OfficeソフトもAndroidだとMicrosoft公式が出しているものもありますが、Windows版と同機能ではなく、かなりかゆい所に手が届かない仕様になっています。
用途としては完成しているオフィスファイルを微修正したりするのに適しているかも。
メインで使うにはなかなか厳しいものです。
パソコンを買う時期はいつがよいか
何も入学前に絶対に買わなければいけないわけでない
パソコンは買うとしたら入学前に買う、みたいな流れがあると思いますが、正直全然入学してからでも問題ないと思います。
大学の最初にパソコンが必要になるかもしれない状況といえば『時間割登録』。
しかしこれがためにパソコンを買う必要もないかと。家にあるパソコンでもいいし、なければスマホからできたりするかもしれませんし、なんなら学校のパソコンでできたりとか。
入学前に得られる情報には限界があります。入学してからわかることがほとんどです。
自分が大学入学したときも3人に1人はダブる学科とか入るまで全然わかんなかったですしね。そんな大事なことさえ入学前だと全然わからなかったり(笑)
パソコンを選ぶのも、入学してから情報がたくさん集まってからのほうが絶対にいい。
見極めた結果、研究室配属まで買わないとか、買わなくてもよかったとか全然あると思います。
自分は情報系の学科出身ですが、当時周囲には3年生までパソコンなしとかもザラにいました。
どこでパソコンを買うべきか
大学生協での購入は非推奨
過去にそんな記事を書いたことがあるのですが。大学生協で売っているノートパソコンは基本的に非推奨です。
コスパがめちゃめちゃ悪いです。
今や割高な国産メーカー、無駄にあるバッテリー容量、持ち運ぶ気が失せるような大きい画面、最初から必要以上に入れられてる有料ソフト、使うことのない長期保証、etc…
そして肝心なスペックは今ひとつという。
そしてお値段は20万円超えとか。性能で言えば10万切っててもおかしくないパソコンなんですがね。
これ、自分のいた大学だけかなと思ったんですが、調べてみると他の大学も似たようなものでした。
大学生協のカタログはネットで調べると出てきます。
少し頑張ってる大学もあったけど、それでも市販よりかなりコスパ悪し。
なのであまりおすすめできません。
家電量販店で購入するならネットで買ったほうが安いかも
生協じゃないなら家電量販店は?
これもオススメしません。地域によっては値切り前提の価格提示だったりして割高です。
実物を見ることができるという点ではいいのですが。
他の家具もまとめて買う、値切りが得意、ポイント貯めたいとかそういった理由がなければネットで買うほうが安くつくと思います。
状況によっては中古も全然アリ
個人的にオススメなのが中古。コスパはかなりいいです。
ハードディスクやSSDの取り替えができる程度パソコンのことがわかっている場合はそっちのほうが絶対にいい。
ノートパソコンのハードディスク交換のしやすさは機種によって違います。
ThinkPadのx220、x230のモデルとかならネジ一つ開閉するだけで交換できます。
ThinkPadは他のモデルもいくつかネジを外すだけで取替可能なものが多いのでオススメです。
自分もx220の愛用者です(参考記事)
中古のThinkPadを取り扱っている通販サイトなんかもあります。ネットだとここが最安値っぽいです。
スペックはどこを重視する?
バッテリー容量はそんなに必要じゃない
バッテリー容量ですが、そもそもコンセントにノートPCをつないで作業することがほとんどかと思います。大学生活で使う際にバッテリー駆動時間が要になることはほぼほぼないかと。
なのでバッテリー容量はそんなに気にしなくてもよいかと思います。
画面が大きすぎなく、ただし解像度は低すぎず
画面が大きすぎると持ち運ぶことがかなり困難です。ノートパソコンは15.6インチモデルが多いですが、この大きさだと持ち運ぶときには専用でカバンが必要なレベルです。
13インチだとぎりぎりでカバンの中に入れて持ち運べるくらいだと思います。だいたいA4用紙よりちょっと大きいぐらい。買うなら13インチ以下をオススメします。
ただ小さくとも、画面の解像度は注意。あんまりにも低いと資料とか作りにくいです。
作業効率にモロに関わってきます。自分の愛用しているThinkPad x220もここが唯一ネックなんですよね。
正直1920×1080は欲しいところです。1366×768が最低ラインですね。
逆に4K画質とか、高画質なものは少なくともノートパソコンには不要と思われます。
(解像度が良くても画面が小さいと文字が読みにくい!)
SSDかHDDは値段次第
そもそもSSDとHDDとは? って方はこちらに詳しく書かれていたので参照ください。わかりやすかったので引用させていただきました。
個人的な見解ですが、お金があればSSDを勧めます。
パソコンそのものの立ち上がり速度も、ソフトの起動速度も格段に変わります。
爆速です。割高ですが、お金をそこに少しでもさけるならSSDがいいです。
ただ、SSDの容量は256GBは欲しいところです。128GBだとソフトを入れられないとか出てくるかも。64GBとかだとかなり厳しい。
HDDは一番容量を低いモデルのものを買っても500GBとかはあったりするので容量に関しては気にしなくて大丈夫です。
メモリとCPUはそれなりに必要
パソコンを決める上でコアな性能になるのはCPUとメモリ。
生き物で例えるとCPUが頭脳、メモリが腕の数です。
これに関しては、低すぎると動作が遅くて使うだけでストレスなパソコンになってしまったり。
何のソフトを起動していなくても、Windows10を起動するだけでそれなりなマシン負荷がかかっているので、CPUメモリはそれなりに必要です。
WindowsXPの頃とかはそんなことなかったんですけどね…。
ざっくりとした指標を書きます。
CPU
core-i7、core-i5だと安心です。core-i7は十分すぎるくらい。
core-i3、core-Mは心もとないですが作業におおきな支障をきたすほどではありません。
Celeronはかなり厳しい。
その他のものやAMDのものはあまり知らない場合は手を出さないほうがいいかもしれません。
メモリ
8GBあれば安心です。それ以上はなくてもレポートを作ったりする上では別に困ることもないかと思います。
最低ラインは4GBです。これ以下になるとOSを動かすだけでも厳しくなります。Windows7だとまだ2GBとかでも問題ありませんが、古いOSを使い続けるのは利便性的にもセキュリティ的にもちょっとオススメできないです。
故障時の保証はあまり必要じゃない
家電量販店や生協だと故障時の保証をつけることをオススメしてきますが、個人的にはいらないと思います。
パソコンで一番壊れやすいのはHDDやSSDですが、少し技術があれば取替も簡単です。ダメとしても知り合いをたどっていくと取り替えができる人はすぐ見つかると思います。(理系の場合だとですが)
それがために保証で1万円とかをプラスでつける必要はないと思います。その他もパソコンに詳しくない人に対するサポートとかもありますが、パソコン関係はググったり詳しい知り合いに聞くとありとあらゆることがすぐに解決したりするのでこれも個人的には必要ないと思います。
Windows? それともMac?
そもそもOSはWindowsのパソコンがいいか、Macがいいか。
これに関しては所属する学部学科や専攻に左右されるかと思います。
ただ、基本的にレポート作成等でしか使わない場合はWindowsの方が使いやすいかな?
でもMacでも特段問題はないかと思います。
情報系の学生は授業カリキュラムなどを参考にして、学んでいくであろうプログラミング言語を元に決めるのが賢明です。
Windowsでしか構築できない言語もあれば、Mac(Unix)でしか構築できない言語もあります。

こちらが大変参考になります。結論ではMacになっていますが、学ぶ言語がWindowsでしか動かない場合は当然Windowsになります。
オフィスソフトやウイルス対策ソフト
MicrosoftOfficeは必要?
ExcelやWord、PowerPointなどのMicrosoftOfficeですが、レポートや課題の形式はほとんどこれだと思うので必須になります。
……が、値段が高いです。
製品だとExcelやWord、PowerPointの3点セットで2万弱。かなり高い。
年に1万円ほど払って最新のMicrosoftOfficeのソフトが使い放題の『Office 365』というものもありますが、大学に4年通うことを考えると製品を買うよりも高くなります
ノートパソコンに最初からインストールされているものは、もしかしたら割安かもしれませんが、ノートパソコンが故障するとそのままそのMicrosoftOfficeも使えなくなります。
(製品で買っていると、ライセンスで管理しているので、故障等でパソコンを買い替えた時もそのままソフトの移行ができます。)
古いバージョンのMicrosoftOfficeを買うという手も前まではあったんですが、最近のOS(Windows10)だと古いOfficeソフトは起動できなくなっています。
そこでおすすめなのが代替ソフト。
何もMicrosoftOfficeのファイルはMicrosoftOfficeでしか開けなかったり編集できなかったりするわけではないのです。
MicrosoftOfficeは法人などの団体で購入する分にはそんなに効果ではないのですが、個人で購入するにはあまりも高いです。そんなときは代替ソフト。
オススメはKING SOFT。もう10年以上、MicrosoftOfficeの高互換オフィスソフトとして地位を築いています。最近、製品名が『WP Office』という名前に変わったみたいですね。
本家MicrosoftOfficeが開けたり作成できたりするだけでなく、使用感的さえももうほぼほぼ本家と変わらないくらいです。
ExcelやWord、PowerPointの互換ソフト3点セットで合わせて6000円ほど。PowerPointなしなら2点で4000円です。PowerPointだけ次に説明する無料Officeでもいいかも。
これなら2,3割くらいの値段で満足にオフィスソフトを使うことができます。
30日の無料体験期間で実際につかってみて、Microsoftにするかこれにするか、はたまた無料のものにするか考えるのがいいかと。
代替のOfficeは無料のものもあるけど、かゆいところに手が届かない
上記でも少し出てきましたが、代替Officeには完全無料のものもあります。
代表的なのが『Libre Office』と『OpenOffice』です。
2つとも無料で使えるOfficeソフトとして有名です。特にLibre Officeはここ数年でかなり勢いがありますね。
しかし、使用感や互換性にはやや問題はあります。
Microsoftで作ったものを無料Officeで開くと表記の崩れ等が出ることがあります。
Microsoftではスペースと文字数的にギリギリ改行にならずに1行に収まるものが、無料Officeで開くと改行してしまっていたり。
編集する時のメニューバーの勝手も本家と大きく違う部分があったりします。
どうやって太字にするのだろうとか。
自分も大学時代、OpenOfficeを使っていた時代もありましたが、やっぱりかゆいところに手が届かない感じがあり、結局大学のパソコンで本家オフィスをつかっていました。
しかしそんなに頻繁にレポートを書くわけでない場合は無料でも問題ないかもしれません。
自分は週に1,2回はレポート課題があったので無料オフィスでの代替は厳しかったです。
ウイルス対策ソフトは必要?
ウイルス対策ソフトは必要かどうかですが、『これはあるに越したことはない』といったものかと思います。
当然、セキュリティ的に考えたあったほうがいいのは確実ですが、最近の場合はWindows10自体セキュリティ性に優れていたり。
当然、なくても大丈夫なんてことはあまりに無責任なんでとても言えないですが、すぐウイルスでパソコンがダメになる、とかそういうのは昔よりだいぶ減ってきてるよ、とだけ。
自分が大学時代に使っていたのはアバストです。
これ、無料バージョンのものもあったのでずっとそっちを使っていました。
アップデートも頻繁で安心でしたが、起動時と更新時のアップデートでポップアップが画面左下に出てくるのがちょっと邪魔に感じました(笑)
このポップアップ、音付きなんですよ。デュン! みたいな。
大学生オススメのパソコン
2019年現時点での新品の大学生オススメパソコンをあげていきます。
4年間間違いなく満足に使えるであろうものでかつ、価格を最低限まで抑えたものを選定しました。
基本、MicrosoftOfficeやウイルスソフトは付属していなくて、長期保証にも入らない前提での価格なのでご注意ください。
Inspiron 14 5000 プレミアム
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Dell Inspiron 14 5000 プレミアム (短納期モデル) プラチナシルバー 価格:83,520円 |
現在人気のノートパソコン。Dellなんで信頼性も高いです。
上述した選定基準をほぼほぼ満たしたパーフェクトな機種。
しいて言うなら、キーボードが平たい感じなんでタイプ時に打鍵感を求める方は注意が必要ということ。
ケチをつけられるところはそのくらいしかありません。
ビデオチップも優秀なものが内蔵されているので、動画処理とかもある程度ならこれでできそうです。
Ideapad 530S
![]() |
価格:71,598円 |
こちらも人気。LenovoのPCはコスパがよいことに定評があります。
このPC、上記のDellのPCとほぼほぼ同機能で1万円ほど安いので、実はコスパはそれ以上に良かったりするという。
あとはブランドをとるかどうかです。
かといい、Lenovoも十分有名なメーカーです。正直自分ならDellよりこちらを選ぶかも。
ThinkPad E480
![]() |
価格:56,180円 |
頑丈性とキーボード中央のカーソル、指紋認証が特徴です。
同じLenovoならThinkPadシリーズ。
性能を落とす代わりに上2つより安いモデルを選定しました。
ただ普通にレポートする分にはこれでも十分な気がします。
従来モデルより少し面倒ですが、HDD/SSDやメモリも交換可能です。

(参考に引用させていただきます)
ちなみにThinkPad E480はモデルも複数あって、SSDを乗せているものや、メモリやCPUもいろいろ選ぶこともできます。今回載せているものは最も安いものになります。
長くなってしまいましたが以上です。
大学生になったのを機にパソコンを買う人はたくさんいると思いますし、買ったあとに「失敗したな~」ってなる人も多いかと思います。
実際、大学当時の自分も買ったあとに「あの頃もっと知っていればなー」って思うことがたくさんありました。
当時は特にこだわりがなかったので、親が先立って家電量販店で安くで買ってきてくれたものを使うことになったわけですが。
けっこう高い買い物なので、パソコンは慎重に選びたいものです。
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