最近ふと『この備忘録に他に何を残そう』と考えてたけど、そこで出てきたのがアニメでした。
今は結婚して落ち着いてガッツリオタク趣味に入り込むことが少なくなりましたが、オタク趣味とはもう半生以上をともにしてきたわけです。
オタク趣味に入り込んだ結果がアニメで、『涼宮ハルヒの憂鬱』はそのきっかけの作品…
というわけではないんですが。
このあいだBS11で再放送やってて懐かしくなったんで書きたくなりました。
放送当時は中学生でした。ただ放送当時、自分は見ておらず、あまりにニコニコとかでこれの動画を見るんで放送1年後にあとから見返しましたね。
つらつらと感想とか見どころとかいろいろあげていきます。
ネタバレ注意!
※概要・あらすじのところ以外ネタバレになります。この下に書いてるメニューからもネタバレの可能性があるのでご注意を。
概要・あらすじ
あらすじとか

※BS11のHPをお借りしました。
簡潔なあらすじが載っているサイトが案外ありませんでした。
思っきりザックリと概要をあげるとすると、
・学園モノ(高校)
・SF要素あり、恋愛要素も少しあり
って感じです。
結局いろいろ探した結果、Wikipediaにあったあらすじが一番いい感じだったので引用します。
「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」
高校入学早々、この突飛な自己紹介をした涼宮ハルヒ。美少女なのだが、その性格・言動は変人そのものであり、クラスの中で孤立していた。しかし、そんなハルヒに好奇心で話しかけた「ただの人間」である、キョンとだけは会話をするようになる。
ゴールデンウィークも過ぎたある日、校内に自分が楽しめる部活がないことを嘆いていたハルヒは、キョンの発言をきっかけに自分で新しい部活を作ることを思いつく。キョンを引き連れて文芸部部室を占領し、また、唯一の文芸部員であった長門有希を巻き込み、メイド兼マスコットとして上級生の朝比奈みくるを「任意同行」と称し拉致。さらに5月という中途半端な時期に転校してきたという理由で古泉一樹(ハルヒ曰く「謎の転校生」)を加入させ、「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」を目的とした新クラブ「SOS団」を発足させる。
ところが団員として集まったキョン以外の3人は、それぞれ本物の宇宙人、未来人、超能力者であり、キョンはSOS団の結成と前後して、3人からそれぞれ正体を打ち明けられる。彼らが言うには、ありふれた日常に退屈し非日常を渇望しているハルヒこそ、彼らにとって解析不可能な超常現象を引き起こす原因となっている未知の存在なのだが、ハルヒ本人にはその自覚がないのだといい、彼らはそのことを彼女自身に悟られずに観察するため派遣されてきたのだという。当初は虚偽申告だと思っていたキョンも、間もなく実際に超常現象に巻き込まれて命の危険に晒されたことにより、彼らの言葉を信じざるを得なくなる。Wkipedia『涼宮ハルヒの憂鬱#あらすじ』 より
そしてキョンとSOS団の団員たちは、非日常を待ち望んでいるハルヒ本人に事実を悟られないように注意しつつ、ハルヒ自身が無自覚な発生源となっている超常現象を秘密裏に解決したり、宇宙人や未来人や超能力者たちの勢力の思惑に振り回されたり、ハルヒが気紛れで引き起こしたり持ち込んだりする日常的なトラブルに付き合ったりする日々を過ごすことになる。
どこで見れる? どこから見たらいい?
『ハルヒはどこのサイトで見れるんだ?』という話ですが、だいたいのネット配信サービスで見ることができます。
ただ、意外にもアマゾンプライムビデオはダメでした。( dアニメストア for Prime Videoというものに契約してないとダメです。アマプラ会員なだけじゃ見れないです)
オススメはdアニメストアです。非会員の場合は31日間無料で、会員になったとしても月額400円。
なによりハルヒに関してはスピンオフや劇場版全て含め揃ってます。
また、2019年10月現在だとBS11で再放送やってるんでそれもいいかもしれません。
どこから見るか、という話ですが、『1話からじゃないの?』と思いますよね。
別に1話からでもいいけど…。『恋のミクル伝説』的なものから始まった場合、おそらくハルヒを知らない人は『???』状態かと思います。
ハルヒは2006年放映版、2009年放映版の2種類があるのですが、2006年版は時系列がぐちゃぐちゃです。2009年版で時系列が正され、さらに新作も混ぜられて放映された変則的な2期放映、といった感じのものになりました。
2006年版は時系列がバラバラなので気をつけてください。
dアニメストアは2009年版の時系列になっています。
↓以下から感想なのでネタバレに入ります。ご注意ください。
よかったとこ
学園モノとして楽しいし、SFモノとしてもしっかりしている
『涼宮ハルヒの憂鬱』の興味深いところは、学園モノ・SFモノ、どちら側の側面から見てもレベルが高いということ。
『学園モノ×○○』みたいな作品は結構ありますが、どちらかが雑になってしまうものが多いです。
ハルヒはそう感じませんでした。
もっといえば、難しいことは何も考えず『学園モノ』として楽しめるけど、実はSF的な設定がかなり凝っていてその部分に着目して視聴してもたのしい、という一度で何度でもおいしいような作品だったり。
あと、物語がキョンの一人称視点で進んでいくのがよかった。
キョンの中の人も役とマッチしてていい感じでした。杉田さん以外ならハルヒはアニメ化以降あんなに人気でなかっただろうとか思ってます。
独特の言い回しやユーモアは、なんとなく親近感が湧いてちょっと真似したくなりますね。
※でもほんとに真似してはダメ。当時オタクだった人は思い出してほしいけど、同世代で周囲にキョンみたいな喋り方のやつ絶対一人はいたでしょ。あれはたまらなくキツかった。
あくまでもハルヒの願望により生まれてきたしまった周囲の奇人変人たちですが、人間的な部分で見ると一部を除いて普通なのでキャラ同士の会話が成り立っていないとかそういうのはないのでほんとに普通に見られます。長門は長門でいいんですよ、彼女は彼女で。
突飛なことばかりするハルヒも、心の奥底は案外常識人だったり。ぶっ飛んでるようでぶっ飛んでいない。なので何を考えているかもわかりやすい。感情輸入しやすいキャラですね。
彼女が常識人じゃなかったらこの話はぐちゃぐちゃになって終わりを迎えているわけですが。
そういった感じで、案外キャラの心情や行動が理解できやすいため、学園モノやラブコメとして軽い気持ちでみることができるわけですね。
一方、SFとしてもかなりレベルは高いです。ここに関しての話は尺とかの関係で今回は割愛。
当時見ても今見ても『斬新』
当時ハルヒのアニメを見て最初に出てきた感想は『新しい』。
なんかすごい斬新な感じがしたわけです。
そんなにまだ深夜アニメをたくさん見てなかったのもあるけど、なんかすごい斬新な感じがしました。
まず、作画やアニメーションが他のアニメと違いました。
ものっすごいヌルヌル動くとか作画が丁寧に描き込まれているというわけではないんですが、アニメーションそのもののクオリティが同じ時代のアニメの中では抜きん出ていました。
さすが京アニです。
あと、上でも書いた『キョンの一人称視点』も斬新でした。
この一人称視点のおかげですごい感情輸入しやすくて作品を楽しめたのかも。
こんなにガッツリ一人称視点で進んでいくアニメは当時他に知らなかったし、今振り返ってもそんなにないかと思います。
あと…へんな話をするけど、キャラに生々しい色気があった。
いきなりスケベで申し訳ない。ただ、当時の率直な感想なんです。
当時のアニメってお色気系ならもう露骨に胸もお尻も下着も見えまくりな感じでした。
それがいいか悪いかはさておき、ハルヒの話の中でそんなレベルで露骨なお色気シーンはなかったのですが、やたらとみくるちゃんがいろんな服を着せられたり、ハルヒがいろんな服を着たり、長門もいろんな格好をさせられてたり…。
そこでの服装や仕草が妙に生々しかったわけです。
……というようなことから当時は『斬新だ』という感想を抱いたわけですが、このアニメのすごいところは今見ても同じように『斬新だ』という感想になることです。
そりゃかなり昔に見たので『懐かしい』という感情はでてくるでしょうけど、話や見せ方、アニメーションも同世代の他の作品と違って、2019年現在でも古臭さを感じさせません。
この点はすごいと思う。
これはちょっとなーって思ったとこ
エンドレスエイトがきつかった。当時夏休み絶望した
エンドレスエイト編は、8話ほぼほぼ全く同じ話が続くわけで。
2009年放映版は当時リアルタイムで見ていた自分ですが、ほんときつかった。
ちょうど夏休みの時期でしたが、ほぼほぼ毎回毎回同じような感じで終わるわけです。1話はまだしも、3話から7話はマジで毎回同じ内容だった。
8回もいらんかった!!
間違いなくいらない。
2009年放映版は8話にしていきなり新話の『笹の葉ラプソディ』が放映されたんですよ。
このとき、2009年度版は2期なのかただの再放送か全くわからない状態だったので『2期や!!!!』と喜んだものです。
その後1期に放映された話を間に挟むわけですが、そこで出てきたエンドレスエイトで8話も同じような話で新話分を削るわけです。
待ちに待ったハルヒの新話でうんざりすることになるとは思っていませんでした。
エンドレイスエイトが終わったあとは涼宮ハルヒの溜息編で、結局1期1話の『朝比奈ミクルの冒険』の制作過程が全部わかったくらいで。
ああ、あのミクル伝説の映画のあの場面は裏ではああなってたんか、ほんまにミクルビーム出てたんか、という感じで感動はしましたが、2009年放映の新話はこれでおしまい。
楽しみにしていた新話がエンドレイスエイトでかなり占められてしまったことがショックでした。
まだ見てない人がいるなら、エンドレスエイト編は1話7話8話くらいみればいいんじゃないかなと思います。
当時のリアタイ勢なら毎話見て8話を見た感動(というか安堵)は大きかったかと思いますが、後追い勢なら特に気にせず飛ばしてもいいかと思います。
自分は8話のみリアタイで見逃しました。
ハルヒの性格が万人受けしないかも
直球でごめんなさい。でもこれほんと。メインヒロインのハルヒをストレスに感じたらこの作品は合わないかも。
当時は多かったはずなんよ、ハルヒみたいにツンツンした女の子が好きなオタクも。
『ツンデレ』『俺の嫁』という言葉の全盛期だったこともあり、ツンツンして傍若無人だけどなんだかんだで好きでいてくれる女の子、ってのは需要が大いにアリアリでした。
好きなキャラに対して抱く思いも『俺の嫁』という感情が主流でした。
令和に入った現代社会では、理不尽や諦め、失望で満ちてます。傍若無人な女の子よりやさしさで包み込んでくれそうな子を求めるようになりました。
オタクは『嫁』じゃなくて『ママ』を求めるようになりました。
現代のオタクに受けにくいんですよね、ハルヒは。ハルヒはママにはなれないんです。嫁にはなろうと、今は嫁じゃなくてママを求める人が多いんだよ。
だから今の中高生にハルヒを見せてもハマる人はそんなに多くないかもしれない。そんな気がします。
ちなみに僕はあの中だとみくるちゃんが一番好きでした。
総評
唯一無二だし人におすすめできる作品
総評として、『涼宮ハルヒの憂鬱』はやっぱり人にオススメできるし、オススメしたい作品かな、と。
ハルヒと似たような作品は…と考えても思いつきません。
話もわかりやすいし視聴していて面白い作品かと思います。学園モノの青春ラブコメやしね。
ただ、ハルヒの性格が受け入れられない人はやっぱり厳しいかも。
結局メインはハルヒとキョンの物語で、キョンの一人称視点で物語が進んでいくのでハルヒが生理的に無理なレベルだとこの作品はきつい。
みくるちゃんや長門がいくらかわいかろうと。
軽く楽しめる作品な上、SF要素は『なるほどー』と驚かされたり、ラブコメ展開以上にそっちが気になったりするくらい設定がしっかりと作り込まれているので見ていて楽しいかと思います。
ただ、エンドレスエイトは飛ばしていいかと思う。
2019年になっても記憶に残ってるし、似たような作品が現れないことはすごいかと思います。
映画以降の続編は…無理かなー、原作的に。
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